韓国銀行が１２日に金融通貨委員会を開き、基準金利を年０．７５％で据え置いた。ただ来月の基準金利引き上げには事実上釘を刺し、基準金利１％を目前に置くことになった。

基準金利据え置きにも重点は来月の基準金利引き上げに置かれた。韓国銀行の李柱烈（イ・ジュヨル）総裁はこの日の金融通貨委員会直後に開かれた記者懇談会で「景気の流れが予想通りならば次回の会議で基準金利の追加引き上げを考慮できると考える」と話した。

基準金利引き上げにウエイトが傾いたのはこの日登場した金利引き上げの少数意見で確認された。会議に参加した７人の金融通貨委員のうち２人（ソ・ヨンギョン、イム・ジウォン委員）が基準金利を０．２５％引き上げようと主張した。

揺れる物価が「インフレファイター」の中央銀行の本能を呼び覚ますかもしれない。李総裁は「原油価格をはじめと高いエネルギー価格が続いたりさらに高まれば、消費者物価上昇率は８月の見通しを上回ると予想される。数カ月にわたり消費者物価上昇率が２％を上回っているが、通貨政策においてインフレは最も重要な考慮状況のひとつ」と話した。