【コラム】文政権、「世界最初コロナ清浄国家」幻想の尾を引く(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.09.06 10:23
李洛淵・丁世均の2人の「逆走行」は文大統領が発信したメッセージに忠実に沿った結果だろう。大統領が昨年1月「企業家との対話」のために大企業・中堅企業代表を招待して青瓦台(チョンワデ、大統領府)内を散歩する時、徐会長はスターだった。大統領の右側に李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン副会長、左側に徐会長が立った。すぐ後ろには盧英敏(ノ・ヨンミン)当時大統領秘書室長が控えていた。
大統領は昨年5月に清州(チョンジュ)で開かれた「バイオヘルス産業革新戦略宣言式」で「徐会長が約10年前に5000万ウォン(約474万円)で創業したが、いつのまにか世界バイオシミラー市場を席巻するほど規模が大きくなった」と公開的に称賛した。徐会長が出席した5月の「宣言式」と11月のバイオ産業現場訪問には盧室長が同行したが、これは異例のことだった。盧英敏と徐廷珍は同郷(清州)で同い年だ。「治療剤」神話はこのようにして誕生した。