【コラム】アフガニスタン、韓国そして米国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.09.02 11:21
2021年8月はおぞましい月だった。新型コロナウイルスは終わる兆しが見えず、気候変動問題も始まりにすぎないという現実が激しく現れた夏だった。その上米国がこの20年間傾けてきたアフガニスタン復興の努力の急激な崩壊は長短期的に新たな挑戦と不確実性を抱えさせた。タリバンがアフガンを掌握した中で米国と世界は人道主義・移住・安保問題に直面している。米国の恥ずかしい敗北に見える今回のことが長期的にどのような影響を及ぼすことになるかもまだ不確実だ。
バイデン米大統領はアフガン軍撤退が世論の支持と内外の戦略的優先順位を考慮した正しい決定だったと主張する。だが彼は事前調整と協議なく強行して欧州と他の同盟国の怒りを買った。さらに米国はアフガン軍と政府の急速な崩壊とタリバンの進撃を予想できなかった。混乱する退避過程はバイデン大統領の能力と判断力に傷を付けた。先月米軍13人と数百人の死傷者が発生したカブール空港テロはアフガン駐留米軍にとってこの10年で最も致命的な日であり、バイデン大統領に最も暗鬱な日だった。不十分な計画と現地の混乱の中でも鼓舞的なことは、空輸作戦そのものは成功的だったという点だ。バイデン政権は初期のミスを正すために全力を挙げている。各国の政府と民間人も危機を克服するために総動員している。こうした努力は続かなければならない。