電気自動車（ＥＶ）市場が予想よりも速いスピードで爆発的に成長している。グローバル市場調査企業「ＥＶボリュームズ」は先月全世界で５９万台の電気自動車（ＰＨＥＶ含む）が売れたと２５日、明らかにした。昨年同期に比べて２．５倍増加した。ＥＶボリュームズ関係者は「電気自動車の販売が予想よりも速く伸びている」とし「今年、電気自動車販売が６１０万台に達するだろう」と見通した。これは従来の展望（５７０万台）に比べて４０万台増えた数値で、昨年販売量（３２７万台）の２倍に近い。

特に欧州市場での販売が急増した。先月、ドイツの電気自動車販売量は昨年６月に比べて２４５％増加した。スペイン・イタリアも３倍近く、またフランス・英国・スウェーデンも２倍以上高い増加傾向を示した。「欧州環境規制の適用本格化、新モデルラッシュ、新型コロナウイルス感染症（新型肺炎）で沈んでいた自動車購入需要の反騰効果が複合的に作用した」とＥＶボリュームズは分析した。引き続き「欧州の増加傾向は今後も続くだろう」と付け加えた。

これに先立ち今月１４日、欧州委員会は２０３５年以降、事実上ガソリン・ディーゼル車両の販売を禁止する「Ｆｉｔ　ｆｏｒ　５５」政策を発表した。２０５０年「炭素中立」を達成するための破格的な政策で、炭素排出により費用を課す炭素国境調整（炭素国境税）を２０２６年から導入する計画だ。

直後、メルセデスベンツは２０３５年に電気自動車メーカーに新たに生まれ変わるという計画を打ち出したほか、フォルクスワーゲン・ステランティスなども電気自動車の拡張とバッテリー需給戦略を相次いで発表した。これに伴い、下半期の欧州の電気自動車の販売ペースはさらに加速するものとみられる。

今年前半期までの地域別累積販売台数は中国が１１２万台で最も多かった。欧州（１０６万台）、北米（２０万台）が続いた。ＥＶボリュームズは世界的に上半期２５０万台、下半期３６０万台の電気自動車が売れると見通した。

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