【コラム】中国に従えという露骨な圧迫ではないのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.07.19 13:36
米国国家情報局(DNI)は今年3月16日、昨年の米国大統領選挙にロシアが介入していたと発表した。ハッキングなどを試みて特定候補に有利な状況を作ろうとしたということだ。ロシアは反発したが、2016年に続いて提起された疑惑は両国関係をさらに悪化させた。ところが韓国でも似たようなことが、しかももっと露骨な方法で発生した。ケイ海明・駐韓中国大使が野党圏の大統領候補、尹錫悦(ユン・ソクヨル)前検察総長のインタビュー内容に対して公開紙面を通じて反論しながらだ。
他国の外交使節が大統領選候補の発言を批判するのは、外交慣例で目にするのは難しい。国内問題介入は国際関係で厳格に禁じられているためだ。国連憲章第2条7項もこれを規定している。米国大統領選期間中、ロシアのハッキングがどの程度あったのか分からないが、駐米ロシア大使が特定大統領候補の発言に直接反論することがなかった理由だ。ケイ大使の傲慢な言動が本国の指示なく取られることは難しい点から考えて、韓国を無視した中国の「カプチル(甲の立場を利用して、立場の弱い乙に対して横暴を働く)外交」だ。