【コラム】韓国産業の心臓、K-バッテリー
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.07.15 15:17
半導体を人間の体にたとえたときに頭だとするなら、バッテリーは体を動かすための心臓のような存在だ。人々はバッテリーという心臓を持つスマートフォン、家電、電気自動車と毎日共にしている。現在のK-バッテリーが存在している背景にはリチウムイオンバッテリーがある。充電して再利用するバッテリーだと考えればいい。多くの性能改善を経て、今ではほぼすべての産業で必需品となった。
未来産業が電気を動力源にする電動化、無線化、エコ化の流れに乗ってバッテリーの重要性は日増しに高まっている。世界バッテリー市場規模は5年間で2倍に成長し、今後10年間は8倍成長する見込みだ。韓国のバッテリー産業は、小型電池は10年連続で世界1位、電気自動車に搭載されるバッテリーは世界1、2位を争う。各国はバッテリーの未来価値を目をつけて、技術力、価格、生産性を巡り身を削るような競争を繰り広げている。市場競争は激しくなる反面、リチウムイオンバッテリー技術はほぼ頂点に達した。開発されてからすでに30年を越え、これ以上大幅な向上を望むのは難しいとみる人々もいる。競争国より一歩先んじて、もっと長持ちして、もっと安全で、もっと簡単に扱うことができる素材で作る次世代バッテリー開発というクォンタムジャンプが必要な時点だ。