「創社以来の最大危機」李在鎔副会長のサムスンが直面した現実
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.05.28 16:07
サムスン電子に関連した埋もれているニュースの一つが、昨年10月にフォーブスの「2020最高の雇用主(World’s Best Employers)」1位になったという内容だ。「最高の雇用主」は、世界58カ国・16万人の勤労者を対象に、勤務条件、満足度、男女平等、社会的責任などに関する匿名のアンケート調査をする方式で順位をつける。働くのに最も良い職場を選ぶ投票と変わらない。
積極的に広報できるニュースだが、意外にもサムスンはほとんど反応を見せなかった。当時サムスンが直面していた現実が「創社以来最悪の危機」に近かったからだ。李在鎔(イ・ジェヨン)副会長は裁判を受け、李健熙(イ・ゴンヒ)会長はフォーブスの発表の9日後に他界した。昨年6月にサムスンは「現在の危機はサムスンとしてもかつて経験したことがない」とし、オーナーに対する検察の捜査と新型コロナによるグローバル経済危機、米中間の貿易紛争に言及した。