【社説】中国に顧客情報まるごと渡したアップル…韓国は安全なのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.05.21 15:39
アップル(Apple)が中国政府にiPhoneの顧客情報をまるごと渡して、事前の検閲・監視に積極的に協力したという知らせは衝撃的だった。米国屈指の通信会社であるアップルは米国内ですら個人情報保護原則を厳格に守る企業として有名だったので尚更だ。アップルは今年1-3月期グローバル売上20%を占める中国事業を運営し、中国法を遵守するために避けられない選択だったと釈明した。しかし、アップルの政策と哲学を信頼している消費者を裏切る行為として非難されて当然だ。今回のことを他山の石として、われわれの個人情報は安全に管理されているのか点検して省察する必要がある。
ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、アップルは2017年、中国iPhone顧客のデータを中国国営企業が所有したサーバーに移すことに協力した。中国内で収集された個人情報は必ず中国で保管するよう義務化する方向でサイバー保安法が改正された直後だった。これによって中国政府は顧客の氏名、電子メール、写真、連絡先、スケジュール、位置情報などのデータを見ることができるようになった。自国民の事前検閲が可能になった。