文大統領は声を高めたが…「ワクチン武器化」懸念される韓米首脳会談
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.24 13:01
韓国政府が「5月後半にワシントンで開催される」と発表した韓米首脳会談を控え、両国の外交当局間に緊張感が形成されている。韓国が「新型コロナワクチン確保」に向けた死活的状況に置かれている中、今回の会談が開催されるという点のためだ。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は19日の青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)首席秘書官・補佐官会議で「ワクチン協力など両国間の懸案について緊密に協調する」とし「ワクチン需給問題を首脳会談で扱う」と述べた。バイデン米大統領との談判を通じて、ワクチン供給問題に活路を開くという意味として受け止められた。しかし16日未明に韓米政府が「文大統領がバイデン大統領の招請で5月後半にワシントンで首脳会談を開催する」と明らかにしてから1週間が経過したが、会談開催日はまだ決まっていない。
このため外交関係者の間では「議題調整過程で両国に隔たりがあるのでは」という見方もあり、一部では会談延期の可能性にまで言及されている。これに関連し青瓦台の朴ギョン美(パク・ギョンミ)報道官は23日、「韓米両国は5月後半のうち互いに都合がよい時期を調整中」とし、会談延期の可能性については「全く事実でない」と明らかにした。
しかしワクチン提供問題に関連した米国政府と現地の雰囲気は、韓国政府の期待とは異なる方向に流れている。