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【コラム】見たところ普通だが危ない北朝鮮、3つのドミノ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.23 15:41
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7~8日の北朝鮮労働党第6次セポ秘書大会での金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の演説に専門家たちは非常に驚いた。執権後初めての公式演説で「もう二度と1990年代の苦難の行軍に戻らない」と約束した彼が、今回は「苦難の行軍を決心した」と明らかにしたからだ。正恩氏は現状況を「極難の状態」と表現して「理念的結束」の強化を促した。演説内容と語調から推察すると、北朝鮮首脳部は食糧不足などの経済問題と新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)、北朝鮮の理念的結束の弛緩を懸念していることが明らかだった。

これら3つの問題に関連し、次の2つの質問をすることになる。1つ目、北朝鮮の状況はどの程度深刻なのか。2つ目、北朝鮮の状況はどれくらいひどくて、またどれくらいのスピードで悪化しているのか。

 
今月14日、ロシア大使のタス通信インタビューによると、現在北朝鮮は1990年代末の状況ほどは厳しくはない。しかし深刻な問題がある。ロシア大使館によると、北朝鮮は医薬品をほぼ手に入れることはできず肥料工場団地は運営中断状態にあるようだ。公式・非公式貿易は大幅に減り、海外北朝鮮労働者の送金額も急激に減少した。

北朝鮮に肥料がないなら、今年の収穫量は深刻で、これは飢謹につながるおそれがある。北朝鮮は新型コロナの拡大を極度に警戒している。ロシア大使の発言によると、歩道まで殺菌している。現在では北朝鮮の徹底した孤立戦略がコロナ拡大を防いでいるようだ。しかしウイルスが流入する場合、とりわけそれが変種株なら、北朝鮮の貧弱な医療体系ではほぼ耐えることができないほどのスピードで拡大する可能性がある。北朝鮮のワクチン確保も順調でない。

秘書大会で最も驚いた事実は北朝鮮当局が理念的結束の弛緩を懸念している点だった。初めてのことだ。どの国の政府でも党員の忠誠心弱化は心配するべき問題だが、北朝鮮は理念で固く団結しているだけに理念体系にひびが入れば手の施しようがなくなる。北朝鮮外部からはその程度について推し量ることはできないが、正恩氏が直接この問題に言及したという事実が状況の深刻性を暗示している。

北朝鮮の経済、新型コロナ状況、理念的結束問題は相互依存的だ。例えばウイルス拡大問題を解決するには経済的安定と忠誠にあふれた正直な幹部が必要だ。経済が崩壊すれば1990年代のように食料を手に入れようとする人民の移動を統制できなくなり、ワクチンプログラムを管理することもできず、理念的結束が弱まった幹部は自分の家族のためにワクチンを盗んだり売ったりする可能性がある。腐敗はすでに北朝鮮で大きな問題で、理念的結束の崩壊は状況を悪化させるだけだろう。

3つのうちどれか1つでも大きくなれば、一瞬で北朝鮮政権を混乱に陥れることができる。問題が1つでも大きくなれば他の2つもドミノ倒しのように連鎖して問題が大きくなる。外から見る分には普通のようだが、内部は足元がおぼつかない北朝鮮の現状況が、突然、あるいはたった数週間のうちに悪化する可能性を認知しなければならない。もちろん北朝鮮が過去そうだったように危機に耐え抜くこともできるかもしれないが、災難の前に不安定になることもある。災難は予告なしに近づいてくるものだ。

北朝鮮が危機に処すれば中国がいつでも助けてやるだろうという信じる者がいるが懐疑的だ。韓半島(朝鮮半島)事務特別代表として劉暁明氏が任命された今ならなおさらだ。劉氏は北朝鮮問題をひたすら中国の利益というプリズムだけで見る冷酷な強硬派だ。劉氏は北朝鮮に友好的ではない。中国は北朝鮮が中国に妥当な態度を取る時だけ支援するという立場を北朝鮮に知らせた。もう唇亡歯寒(お互いに助け合う)の関係ではなく取引外交(transactional diplomacy)の関係だ。

筆者は以前も北朝鮮の突然の変化の危険について何回も言及してきた。危険はますます大きくなっている。正恩氏が現状況を率直に認めている以上、われわれ皆が北朝鮮の状況を注目しなければならない。

ジョン・エバラード/元平壌駐在英国大使

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