【時視各角】文大統領、もたもたして…
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.12.07 14:02
「もたもたしていたら、こうなると思ってた」はバーナード・ショーの有名な墓碑銘だ。迫ってくる死までも演劇のセリフ式に処理した作家のユーモアに笑いが出る。ただ、文在寅(ムン・ジェイン)大統領がもたもたして「被告文在寅」の身分になれば、みんなあざ笑うだろう。一部のムンパ(文大統領の熱烈支持者)という名で幻想の中に暮らす人たちは「検察総長は大統領の懲戒処分に従わないというのか」と怒りを感じているだろうが、それは違う。文在寅大統領がもたもたして自ら招いたことだからだ。
文大統領が行政裁の被告に転落するシナリオは、10日に開かれる法務部の検事懲戒委員会が事前に自分たちが組んだ脚本通りに尹錫悦(ユン・ソクヨル)検察総長に対する解任・免職・停職・減俸のうち一つを選択し、続いて大統領が気の毒な表情を演出しながら懲戒案に署名する瞬間、作動するだろう。尹錫悦総長が懲戒処分の無効を請求する訴訟を起こすのが明らかであるからだ。この場合、懲戒の署名権者、すなわち懲戒の完成者であり懲戒の執行者である文大統領が訴訟の被告になるのは自明だ。文大統領は1年半前、「我々の総長様」と言いながら任命した検察総長に訴えられるということであり、この上なく恥ずかしいことだ。