【コラム】バイデン時代の米国、どこへ向かうのか(1)
ジョー・バイデン民主党候補が勝利した2020年米大統領選挙を圧縮する2つの言葉は分裂と結集だ。有権者は鉄粉が磁石のN極とS極に傾くように親トランプ陣営と反トランプ陣営に分かれた。ドナルド・トランプ大統領の追従者はトランプを守るために結集し、トランプを嫌う人たちは彼を引き下ろそうと結集した。投票当日にエジソンリサーチが全国の標本人口1万5590人を対象に実施した出口調査の結果がこれを克明に表している。
共和党支持者の94%と民主党支持者の94%がトランプとバイデンにそれぞれ集中的に投票した。トランプ候補とヒラリー・クリントン候補の対決となった2016年の大統領選挙では88%と89%だった。当時より両党とも偏りがはるかに強まった。双方がそれぞれ強く団結して投票に積極的に参加した結果、投票率(66.4%)は1900年以来120年ぶりの最高水準となった。バイデンは米大統領選挙史上最も多い7904万票を獲得し、トランプは4年前より1000万票ほど多い7334万票を受けながらも敗れた。勝敗を分けたのは全体有権者の26%にのぼる無党派だった。4年前に46:42でトランプ側に傾いた無党派の票が、今回は41:54とバイデン側に傾いた。