【リセットコリア】バイデン時代、韓米関係のリセットが必要だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.11.09 13:22
世界の関心が集中した米大統領選挙が終わり、ついにホワイトハウスの新しい主が決定した。トランプ大統領に対する審判になるという当初の予想とは違い、開票序盤に善戦しながら再選の可能性も見えたが、郵便投票まで反映されるとバイデン元副大統領が勝者となった。トランプ大統領が開票中断訴訟、票の再集計など選挙結果に従わない考えを明らかにしているが、この状況を覆すには力不足とみられる。これからのバイデン時代を迎え、韓国はどう対応すればよいのだろうか。
急がれるのは北朝鮮の非核化に対する韓米の目標と戦略を再確立することだ。2020年の米民主党政綱には「同盟国との対北朝鮮外交を通じて北朝鮮の核の脅威を抑止し、非核化の目標を進展させていく」と書かれている。バイデン氏はテレビ討論でトランプ大統領が「悪党」金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に正当性を付与したと非難し、核能力の縮小に同意する条件で金委員長に会うことができると述べた。米朝首脳会談を排除することはないが、北朝鮮の非核化措置が必ず前提になるべきということだ。
トランプ大統領の再選後にまたリアリティーショー首脳会談と非核化スモールディールがあることを内心期待していた文在寅(ムン・ジェイン)政権としては力が抜けるだろう。とはいえ、性急に非核化が抜けた終戦宣言の推進のような提案でワシントンを説得しようとすれば、葛藤は避けられない。北朝鮮が米国の新政権発足前後に挑発してきた前例を踏襲し、新型ICBMやSLBMを発射する場合、米国は直ちに安保理追加制裁に着手するはずだが、韓国政府はその時にも平和ばかり叫ぶのだろうか。非核化に背を向けた対北朝鮮オールイン政策は北朝鮮にも受け入れられず、バイデン政権にもひじ鉄砲を食らうしかない。今からでも米国と同じ舟に乗って北朝鮮の非核化に向かって進む必要がある。