【コラム】北朝鮮「感染者ゼロ」ミステリー…新型コロナで南北協力は可能か(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.10.29 14:26
このように新型コロナに関連した対北朝鮮支援と南北保健・医療協力に対する声が、当局はもちろん医療界と民間レベルでも高まっているが、突破口は開かれていない。何よりも金正恩国務委員長が頑強な態度を見せている。金委員長は10日の労働党創建75周年軍事パレードでの演説で「たった一人のウイルス被害者もなく全員が健康であり、これがどれほど励みになるか分からない」と述べ、北朝鮮がコロナ清浄地域であることを主張した。自身と党幹部はもちろん、数万人の住民もマスクを着用しなかった。政府当局者は「コロナ戦争で勝利したと最高指導者が宣言する席で、マスクを着用することができなかったのだろう」と解釈した。
金正恩委員長はコロナ防疫に関して厳正な対処を指示し、「いかなる支援も受け入れるな」と強調した。こうした雰囲気のため北朝鮮の対南ラインと防疫当局は、韓国の民間団体などが提案した対北朝鮮支援物資を受けることは考えられなかったという。先月12日に文大統領に送った親書でも、金正恩委員長は「最近も南側地域で絶えず続くウイルス拡大」と韓国側のコロナ事態に言及したが、南北協力には一切触れなかった。文大統領も親書で「お互い助け合えずにいる現実は残念だが…」とし、南北協力の可能性が事実上遮断した局面であることを受け入れる姿を見せた。