<失踪韓国公務員銃撃>金正日総書記が再発防止を約束したが…12年ぶり韓国民間人を射殺した北朝鮮
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.09.24 16:18
2009年8月16日、金正日(キム・ジョンイル)総書記(2011年死去)は北朝鮮の妙香山(ミョヒャンサン)で玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)現代グループ会長に会った。玄会長は帰還した直後、「金総書記は『今後そのようことは二度とない』と話した」と伝えた。2008年7月11日に金剛山(クムガンサン)地域の軍部隊で北朝鮮軍の銃撃を受けて死亡した、いわゆる「パク・ワンジャさん事件」に対する再発防止約束だった。
しかし北朝鮮軍による民間人射殺事件が12年ぶりに発生した。政府当局が把握した内容によると、海洋水産部所属の漁業指導船で勤務中だったAさんは21日、靴を脱いで救命胴衣を着用したまま漁業指導船を離脱した。そして翌日、西海(ソヘ、黄海)北方限界線(NLL)北側の登山串(トゥンサンゴッ)近隣で北朝鮮軍に発見された。北朝鮮軍は上部の指示を受けた後、Aさんに銃撃を加え、海上で油をかけて燃やした。
今回の事件は場所と方式が異なるが、北朝鮮軍が銃撃で韓国国民を死亡させたという点で、パク・ワンジャさん事件を思い出させる。南北関係が冷え込んだ時期に、北朝鮮軍の紀綱が強調される時期に発生したという点で、両事件は一致する。