世界貿易機関（ＷＴＯ）次期事務局長選挙に出馬して第１次投票を通過した韓国産業通商資源部（産業部）の兪明希（ユ・ミョンヒ）通商交渉本部長が、Ｇ２０貿易相会合に参加した。

産業部は２２日、Ｇ２０貿易相が新型コロナに対応した貿易・投資回復策とＷＴＯ改革支持などを盛り込んだ共同宣言を採択した、と明らかにした。

Ｇ２０貿易相はまずＷＴＯ中心の多者貿易体制の根本原則と目的を再確認し、現在ＷＴＯで進行中の改革議論に対する支持を表明した。共同宣言には通知義務の遵守を通じた透明性の強化、複数国間規範交渉の進展、来年開催される第１２回ＷＴＯ閣僚会議での水産補助金・電子商取引交渉などに関する内容もある。

この日、韓国代表として参加した兪明希本部長は「現在直面した保健・経済危機の克服のためには多者間の協調が重要だ」とし「今回の会議を通じて、Ｇ２０が多者貿易体制の回復という共同の目標を持っていることを再確認した」と評価した。

続いて「リヤド合意に基づく多者貿易体制の中心であるＷＴＯの機能回復・強化のために、Ｇ２０が積極的に役割を果たす必要がある。今が危機を機会に変える適期だ」と強調した。