【時論】韓国環境部はなぜ洪水対応に失敗したか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.09.03 13:48
人類は歴史の始まりとともに洪水と戦ってきたが、最先端科学技術で武装した21世紀も洪水から完全に解放されてはいない。気候危機により地球村の至るところで自然災害が相次いでいる。特に洪水はグローバルイシューでありローカルイシューでもある。
大韓民国の洪水対応はわが国の特性を十分に反映しなければならない。夏の集中豪雨、山地による突発洪水、河川下流都市の密集状況など、韓半島(朝鮮半島)ならではの気象学・地形学・人文社会学的特性を綿密に検討しなければならない。事実、わが国は長い間、治水経験と技術を蓄積してきた。数十年間にわたり、5大河川に洪水統制所を稼動させてきた。大規模ダムから分散型治水施設へ、コンクリート堤防中心の「線」概念から生態湿地・氾濫原の確保など「面」概念の治水対策へと進化してきた。気象観測専用衛生「千里眼2A」と降雨専用レーダー10基余りを保有している。