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韓国国防部長官「金与正氏、北朝鮮の組織指導部を掌握…権限強大」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.08.26 07:28
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金与正(キム・ヨジョン)北朝鮮労働党中央委第1副部長が北朝鮮権力の要である組織指導部を掌握しているという公開回答が25日、出た。鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官はこの日、国会国防委員会で金与正氏が組織指導部を実質的に掌握しているかを尋ねる未来統合党のユン・ジュギョン議員の質問に「そのように判断している」と答えた。また「組織指導部は核心部署だ。金与正氏の権限が強大になったのは事実か」との質問には「われわれもそのようにみている」と話した。さらに、鄭長官は金与正氏が対米・対南戦略を総括しているという分析に対して「本人がそのように表現したので事実だろう」と明らかにした。

労働党組織指導部は党・軍・政の業務を指導して監視すると同時に指揮する労働党内部のコントロールタワーだ。北朝鮮の各種権力組織と権力層を全部把握し管理して統制することができるということから「党内の党」と呼ばれる。金正日(キム・ジョンイル)総書記が組織指導部長を務め、金正恩(キム・ジョンウン)委員長時代に入っては第二人者だった崔竜海(チェ・ヨンヘ)氏がこの席についていた。現在の組織指導部長は空席となっており、実質的な部長の役割は組織指導部第1副部長が果たしている。鄭長官はこの日、金与正氏の公式的な職責を「組織指導部第1副部長」としたが、「党中央委第1副部長」に訂正したりもした。

 
ただ、「金与正氏の委任統治」をめぐって鄭長官は「金正恩委員長が党・政・軍に対する指導の唯一体制で権力を掌握しているとみている。ただし、下にある人々に役割や責任を分散させてしていると考える」と話した。李仁栄(イ・イニョン)統一部長官も同日、国会外交統一委員会で「(金与正氏が)第二人者や後継者として地位を確立し全権を行使すると解釈するのは無理がある」と話した。これは20日、国会情報委員会で国家情報院が「金正恩委員長が金与正氏などに権限を明け渡して委任統治をしている」と明らかにしたことに関する後続説明だ。ソ・ジュソク青瓦台(チョンワデ、大統領府)国家安保室第1次長はこの日、国会運営委員会で「北朝鮮の経済状況の悪化などが今後新しい変化を追求する基盤になると考えている」と分析した。

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