【中央時評】ジェイノミクスの墜落と韓国版ニューディールの未来(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.07.23 11:47
2017年の夏は熱かった。新政権発足に国民の期待が高まった。大統領は「ともに良く暮らす経済」を作ると話した。新しい経済政策があふれた。文在寅(ムン・ジェイン)大統領の名前を取った「ジェイノミクス」が韓国経済を低成長と不平等から救うという期待があふれた。しかし所得主導成長、最低賃金大幅引き上げ、公共雇用拡大、脱原発、労働寄り政策などに代表されるジェイノミクスは望む結果を出すことができなかった。良質の雇用創出、庶民生活安定、「包容的成長」という目標からますます遠ざかった。
内外の経済専門家らは議論が多い政策を修正したり廃棄し、理念に偏った政策よりは経験的証拠に基づいた政策を実行することを勧告した。過度な規制は減らし、民間経済の活力を高め、労働・教育・公共部門を改革して生産性を高めなければならないといった。未来の収益源を生み出す産業構造改編と技術革新の重要性を強調した。誤った政策に固執して外部から大きな衝撃が訪れれば日本が経験した「失われた20年」を韓国が経験しかねないといった。過度なばらまき福祉支出で財政健全性に問題が生じれば、中南米のポピュリズム国が経験した経済危機を経験しかねないという警告も出された。