先端素材生産の韓国CEO「問題ある韓中FTAのためベトナムに行く」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.06.05 12:04
人類は鉄を開発した後、絶えず軽い素材を求めてきた。鉄に続いてアルミニウムが出てきた。軽いが弱いため限界が多かった。この時に登場した炭素の活用は素材の革命だった。すべての物体の軽量化が可能だからだ。飛行機と船舶はもちろん、第4次産業革命の寵児に浮上したドローンの大衆化も炭素繊維なしには想像できない。炭素繊維がなければ第4次産業革命も遅滞するしかない。
このように重要な炭素製品で悔しい思いをする企業がある。世界最高の製品はいくらでも作り出すことができるが、国内市場が狭くて売り上げを増やせないからだ。大韓民国が世界的に締結した自由貿易協定(FTA)を生かして海外に目を向ければよいという声が出るかもしれない。だが、隣国の中国に輸出するのも難しい。韓中両国は2015年12月、市場を互いに開放するFTAを発効した。