新型コロナウイルス感染症（新型肺炎）と対抗している米国保健当局が思いがけのない問題に直面している。それは、都市のネズミ群れだ。

２４日（現地時間）、ワシントンポスト（ＷＰ）・ＣＮＮの報道によると、米国疾病予防管理センター（ＣＤＣ）は「ネズミ駆除」のガイドラインを発表した。一部の地域でネズミの活動が大きく変わったという報告が相次いだ。

ＣＤＣによると、都市のネズミは主に生ごみが発生する食堂街周辺に生息した。ところが、新型肺炎の拡大に多くの食堂が休店となり事情が変わった。餌を求めることが難しくなったネズミが繁華街を離れて住居地域に広がっているということだ。さらに、飢えたネズミは攻撃的であるうえに異常行動を見せたりする。実際、ニューヨークではネズミが同族と小ネズミを殺害する姿を見たという通報が増えたとＷＰは伝えた。

ネズミが住宅街に広がり、もう一つ危険も生じた。ネズミはサルモネラ菌と同じ食中毒菌を移して喘息とアレルギーを悪化させる可能性がある。このため、ＣＤＣはネズミが住宅や商店街の建物に入ることができないように、できる限り入口を防いで家の前にごみを放置しないように勧告した。

新型肺炎事態以降、ネズミのために頭を抱えているのは米国だけでない。

１２日、毎日新聞は東京の繁華街や住宅街でネズミの目撃例が相次いでいると報じた。道路を横断したり生ごみをほじくるネズミがかつてより頻繁に発見されているということだ。

都心のネズミは主に赤坂、渋谷などの繁華街で登場し、夜に主に活動する。だが、最近では地域や昼夜にかかわらず見かけるようになっている。飢えたネズミが草を食べる姿まで見たという目撃談も聞こえている。

ネズミが頻繁に見える理由は米国と同じだ。日本の「ねずみ駆除協議会」側は、「食堂の休業などで生ごみが減り、餌を求めて人目に付く路上などに姿を現すようになった」と伝えた。

２５日現在集計された米国の感染者数は１６８万６４３６人で全世界で最も多いことが分かった。死亡者は９万９３００人だ。日本の感染者は１万７３２３人死亡者は８５２人と報告された。