【コラム】北朝鮮の急変事態に備えて具体的な韓米協力案の準備を(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.05.20 13:30
最近、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が公式的な席に姿を現さなかったことで推測記事が乱舞した。執権後、金委員長が一度も欠席したことがない太陽節(4月15日の故金日成主席の誕生日)行事に出席せず、その後も姿が見られなかったため、何かあったのではという見方が強まった。しかし4月11日に労働党中央委本部庁舎で党政治局会議を開いて以来20日ぶりとなる5月1日、順川(スンチョン)肥料工場の竣工式に金委員長が登場し、状況が一段落した。すると与党政治家は金正恩委員長の健康不安説を提起した野党政治家に非難を浴びせながら謝罪を促し、さらに懲戒を要求した。
なら、金正恩委員長がまた長期間にわたり姿を現さない状況を迎えても我々は安心していればよいのだろうか。身長170センチで体重が130キロを超え、心血管系が弱い家族歴があるうえ、酒とたばこを好む人なら、健康に問題が発生するのは時間の問題だ。金委員長に異変が生じることになれば、「白頭(ペクトゥ)血統」を持つ誰かに権力が委譲されたり、集団指導体制に入る可能性がある。しかし予想とは違って大きな政治的混乱が発生することも考えられる。