<チャイナインサイト>北朝鮮の急変事態、中国の介入形態と韓国の対策(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.05.07 13:46
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の「健康異常説」は誤報で終わったが、北朝鮮の急変事態に対する関心を増幅させるきっかけになったのは事実だ。金正恩委員長に事故が発生すれば、北朝鮮や韓半島(朝鮮半島)と利害関係が深い国の介入を招く可能性が高い。新型コロナ事態で対外問題に目を向ける余裕がない状況でも、米国は情報資産を総動員して元山(ウォンサン)近隣地域に対する情報収集活動を強化し、中国は党中央対外連絡部の幹部が率いる医療支援団を北朝鮮に派遣したという報道があった。金正恩委員長の異変の可能性を探知して先制対応しようとする米国と中国の動きは、北朝鮮の急変事態に介入するための事前準備作業の一環だった。
金正恩委員長が正常に統治できない状況が到来すれば、北朝鮮内部の不安が強まり、韓半島の安全保障に大きな脅威となることも考えられる。北朝鮮は国際社会の強力な圧力で深刻な経済難を迎えている。核武装力を高度化した北朝鮮であるだけに懸念は強まるしかない。正統性を認められるほどの後継者もいない。金日成(キム・イルソン)主席、金正日(キム・ジョンイル)総書記の時代に比べ、北朝鮮内部と国際秩序にはるかに大きな波紋が予想される理由だ。