【時視各角】韓国大統領選挙の時、新型コロナがまた来るなら
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.04.24 11:07
高陽市一山(コヤンシ・イルサン)はソウルに入る関門に予定されていた昌陵(チャンヌン)新都市の建設のことで民心が沸き立った。愈銀恵(ユ・ウネ)・金賢美(キム・ヒョンミ)氏二人の現職長官が出馬をあきらめるほどだった。この地域に出馬した未来統合党の候補らは「第3期新都市撤回」を公約にして勝負をかけた。結果は完敗。新型肺炎の影響もあるが、新都市撤回公約が信頼を得られなかったためという分析が出ている。その付近の徳陽区(トギャング)に出馬した統合党候補らは昌陵新都市の建設を前提とした道路およびインフラ拡充という公約を掲げた。党内でもまとめられなかった公約が有権者に受け入れられるわけがない。
幸せな家庭はお互いに似ているが、不幸な家庭はそれぞれの理由があるという。保守惨敗の理由は多様だ。理念地形の変化、新型コロナ、共感能力の欠如等々。だが、結局は「保守野党の能力不在」に帰結される。他人のせい、周りのせいにする前に自らを省みるべきだ。第3期新都市をめぐる混乱はこのような無能さを見せる象徴的な場面だ。不動産問題は現政権の代表的な実情に選ばれるが、統合党の代案はただ「とりあえず反対」の水準を抜け出せずにいる。都心の再建築・再開発の拡大など市場論理で解決しようという解答が間違ったとは言えないが、その場凌ぎに近い。住宅問題で挫折する若者と庶民には「ただ待ってて」という言葉に他ならない。