「景気萎縮長期化するだろう」韓国銀行、進んだことのない道を選んだ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.03.17 08:37
韓国経済が一度も進んだことのない道に入った。新型コロナウイルスによる肺炎が拡散する渦中で過去初めて迎える基準金利0%台時代だ。韓国銀行が16日に0.5%の電撃利下げを決めてだ。これにより韓国銀行の基準金利は年0.75%になった。韓国銀行は都市銀行を通じて中小企業に資金を供給する手段である金融仲介支援貸付の金利も年0.5~0.75%から0.25%に下げた。
先月27日に基準金利据え置きを選んだ韓国銀行としてはさらに厳しい状況だった。米国など主要国の中央銀行が最近相次いで利下げや流動性拡大に乗り出しているためだ。韓国銀行の李柱烈(イ・ジュヨル)総裁は16日の臨時金融通貨委員会直後の記者懇談会で、「世界的に景気萎縮が長期化する可能性が大きくなった」と話した。李総裁は「各国が新型肺炎の感染拡大を防ぐため入国と移動制限措置を取っている。韓国の成長と景気後退リスクが以前より増大したと判断する」と説明した。基準金利引き下げ対応が遅れたという「時機を逸したのではないか」とされていることに対しては「(先月)金利を引き下げていたなら市場に影響を与えられなかっただろう。タイミングはいまがはるかに適切だと多くの人が考えるだろう」と主張した。