韓経:「韓米通貨スワップ締結…外国為替の防波堤さらに高めなければ」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.03.17 07:44
新型肺炎の感染拡大で世界的危機の可能性が高まり、過去の危機の時のように外貨流動性不足が再演されないかとの懸念が大きくなっている。1997年の通貨危機と2008年の金融危機当時は危機が起きた直後に外国人資金が韓国市場を離れて株価が暴落し、ウォン相場が急落した。続いて金融圏の外貨流動性不足が起きた。ドルを調達するのが困難になった銀行が企業などに貸し付けた外貨を回収し、輸出手形の買い入れも大きく減らした。このため企業がさらに厳しい状況となり、実体経済が悪化し金融不良につながる悪循環が起きた。
最近外国為替市場と債券市場でも当時のようなドル不足の兆候が少しずつ現れている。16日の韓国銀行によると、13日のウォン・ドルのスワップポイント1カ月物価格は金融危機直後の2009年以降で最も低い水準に落ちた。外国為替スワップは銀行間でウォンを担保にドルを貸し付ける取引をいう。ドルの余裕分がある銀行が利子を得てドル資金が不足した銀行にドルを貸し付ける。スワップポイントがマイナスというのはドルを求める需要がそれだけ多いという意味だ。