防弾少年団（ＢＴＳ）が新記録行進を始めた。今月２１日に発売された４ｔｈアルバム『ＭＡＰ　ＯＦ　ＴＨＥ　ＳＯＵＬ：７』で米国ビルボードと英国オフィシャルアルバムチャートで並んで１位を予約したとのこと。昨年４月発売したミニアルバム『ＰＥＲＳＯＮＡ』でポップの本場でトップを占め、また自己記録の更新に出たわけだ。特に、ビルボードで２年内に４回連続でアルバムチャート１位となったのは韓国・アジア・非英語圏歌手で最初はもちろん、ビートルズ以来初めてだ。

ビルボードは２４日（現地時間）、「防弾少年団の新アルバムがアルバム販売指数３０万点程度を記録してメインアルバムチャートである『ビルボード２００』の１位が予想される」と伝えた。さらに、急激な上昇の勢いも見せている。２０１８年５月に発表した『ＬＯＶＥ　ＹＯＵＲＳＥＬＦ　轉　‘Ｔｅａｒ’』が１３万５０００枚で初めて１位を占めて以来、９月『ＬＯＶＥ　ＹＯＵＲＳＥＬＦ　結　’Ａｎｓｗｅｒ’』は１８万５０００点、『ＭＡＰ　ＯＦ　ＴＨＥ　ＳＯＵＬ：ＰＥＲＳＯＮＡ』は２３万点を記録した。この指数はレコード販売量とデジタル音源ダウンロードおよびストリーミング回数を合算した点数で、音源１０曲をダウンロードし、あるいは１５００回ストリーミングすれば実物のレコード１枚購入と見なされる。

オフィシャルチャートもこの日「防弾少年団が２回目の英国オフィシャルチャートのナンバーワンを占める準備ができた」と報じた。今週リリースされたアルバムの中で最大の販売アルバムであり「競争相手である英国のロック歌手のオジー・オズボーン、ラッパーのストームジー、デンマークのシンガーソングライターアであるアグネス・オベルなど３チームの販売量を合わせたものより多い」と伝えた。オフィシャルとビルボードチャートはそれぞれ２８日と翌月１日に発表される。

予約注文量４１０万枚の中で４日で３００万枚が販売された今回のアルバムは国内外のすべての記録を塗り替えるものとみられる。昨年ガオンチャートによると、『ＭＡＰ　ＯＦ　ＴＨＥ　ＳＯＵＬ：ＰＥＲＳＯＮＡ』とゲーム『ＢＴＳ　ＷＯＲＬＤ』のＯＳＴでそれぞれ３７１万枚、５５万枚の販売高をあげた防弾少年団は韓国内の全体アルバム販売量の２４．８％を占めた。年間販売量も前年（２２８２万枚）より１０％上昇した２５０９万枚を記録した。米国年間アルバムチャートでも６位（４５万枚）にのぼるなど、韓国だけでなく世界音楽市場の成長をけん引している。

大衆性のバロメーターであるシングルチャートでも新記録が予想される。アルバムのタイトル曲『Ｂｏｙ　Ｗｉｔｈ　Ｌｕｖ』でビルボードで８位、オフィシャルでは１３位となった。

１ｓｔミニのタイトル曲『Ｎ．Ｏ』のタイトルを逆にして名付けた今回のタイトル曲『ＯＮ』は彼らの過去７年間が集大成された曲だ。「Ｂｒｉｎｇ　ｔｈｅ　ｐａｉｎ／全部私の血と肉になるだろう」「それは闇の中の私の酸素と光／私が私として存在させる力」という歌詞のように、その間チームとして積み重ねてきたアイデンティティを積極的に活用した。韓国ジョージ・メイソン大学のイ・ギュタク教授は「米国のシンガーソングライターであるホールジーがフィーチャリングに参加した『Ｂｏｙ　Ｗｉｔｈ　Ｌｕｖ』が今流行しているポップトレンドに近い曲なら、『ＯＮ』は『ＦＩＲＥ』（２０１６）や『Ｎｏｔ　Ｔｏｄａｙ』（２０１７）のように防弾少年団の色がより明確に現れている」と分析した。