【中央時評】新型コロナウイルスの経済的波及効果=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.02.06 12:06
中国湖北省武漢で発生した新型コロナウイルスによる肺炎が中国本土を超え世界を強打している。5日基準で26カ国で2万4600人を超える患者が発生した。ほとんどの患者が中国で発生し、493人が死亡した。今回の疾病は2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)と比較される。ウイルスで伝播する呼吸器疾患で、中国で発生し世界に拡散した点で似ている。SARSは2002年11月に中国広東省から始まり、2003年7月までに17カ国に広がった。中国本土で349人、香港で299人を含めて774人が死亡した。
伝染病は人命損失、患者の労働力減少、医療費のような直接的な費用とともにさまざまな経路で経済的損失を招く。対人接触に対する恐怖から旅行者数が減って民間消費が減少し生産が萎縮する。SARS発病で観光業、航空・運輸業、飲食・宿泊業をはじめとするサービス業が相当な打撃を受けた。不確実性が高まり投資心理も萎縮した。SARS被害が最高潮だった2003年4-6月期に香港は前四半期比マイナスの経済成長率を記録した。中国は前四半期比の成長率を公式に発表していないが、消費と生産が大きく減少したと推定される。