【コラム】希望を抱きにくい李善権・崔善姫の北朝鮮外交ライン浮上
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.01.31 13:29
平壌(ピョンヤン)の金日成(キム・イルソン)広場から近い外務省は北朝鮮社会で神秘的なところだ。外務省所属の人たちは海外旅行だけでなく国外居住まで許される。北朝鮮の女性は外務省に対する漠然とした幻想のため外交官との結婚に憧れたりもする。ところが最近、こうした機関の地位が揺らぐ変化が生じた。外務省トップの李容浩(イ・ヨンホ)外相が突然交代した。後任者の李善権(イ・ソングォン)は前外相ほど地位のある人物ではない。
李容浩は外相に就任する前、英国大使だった。ロンドンの北朝鮮大使官邸を訪問した際、彼は北朝鮮指導者の肖像画が飾られた広い応接室で私を迎えた。彼は強硬なメッセージを伝えながらも余裕を感じさせる笑みを見せ、完ぺきな英語を話した。彼は見聞が広く、情報に明るく、北朝鮮大使館で勤務したどの人物よりも英国政府の動向を正しく理解していた。李容浩の後任の李善権外相ははるかに強硬な態度で業務を遂行すると予想される。彼はきつい印象を与える性格だ。