<チャイナインサイト>韓日中3カ国協力、不可能なロマンチックな夢なのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.01.22 09:12
このほか未来世代に相互理解と疎通の機会を提供し、国境を超えて複数の学位を受けられるよう支援する「キャンパスアジア」プロジェクトや、毎年国ごとに1カ所ずつ3都市を選定し、文化的・人的交流活性化に寄与する「東アジア文化都市」事業も順調に進んでいる。こうした小さい事業こそ政治的対立要因に隠れ大きく浮上することはないが、草の根次元での相互理解を深め中長期的次元での韓日中協力基盤を固める役割をしているといえる。
現実的に協力の進展を妨げる最大の要因は3カ国がこうしたビジョンを共有しながらも具体的な過程と方法論に対してはそれぞれ異なる見解と戦略を提示しているという事実だ。中国の「一帯一路」、日本の「インド太平洋構想」、そして韓国の「東アジア鉄道共同体」「新北方政策」と「新南方政策」がそれだ。したがって戦略的疎通を通じ相互間の接点を探そうとする努力を絶えず持続しなくてはならない。このためには国内政治的変数と関係なく3カ国協力を中長期的次元の戦略的で未来指向的な課題として研究する3カ国シンクタンクネットワーク(NTCT)をより活性化させていかなければならない。