【コラム】韓国経済の慢性病「労働組合寄り政策」…文大統領が強いのか、市場の力が強いのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.01.21 11:40
このように事前整理されると、16日にマヒンドラのコエンカ社長が訪韓して産業銀行に貸出満期延長を求めた。翌日には李穆熙(イ・モクヒ)雇用委員会副委員長と文成賢経済社会労働委員長に会った。こうした動きを見るとマヒンドラの計算は明らかだ。4月の総選挙を控えて「雇用」を口実にして最大限に政府の支援を引き出すということだ。2018年春の地方選挙を控えてGMが群山(クンサン)工場を閉鎖して韓国撤収の圧力を加えながら8100億ウォンを受けたのと似た形だ。双龍車の解雇者も「突然の無期限有給休暇も我々の復職を担保にして政府の支援を得ようという思惑」と怒りを表している。
おそらく復職者は政府の支援があればまた生産ラインに立つだろう。しかし双龍車がいつまで持ちこたえるかは誰にも分からない。復職までは文大統領の政治的パワーが作用したが、その後の双龍車の運命は市場の力にかかっている。