北朝鮮外務省顧問の「前のめり」非難にも…文大統領「北朝鮮は対話を望んでいる」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.01.15 08:00
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は14日、新年記者会見で北朝鮮の金桂冠(キム・ゲグァン)外務省顧問の11日付談話に対して「対話を試みる首脳間信頼と努力が続いている」と述べた。金顧問は「(首脳間)親密な関係を土台に再び米国との対話復帰に期待感を持つのは間抜けな考え」といったが、文大統領は「非常に肯定的に評価したい」と述べた。金顧問が対話再開の条件として「米国が北朝鮮の要求事項を全面的に受け入れる条件だけに限って可能だが、北朝鮮は米国がそのような準備ができておらず、そのようにすることもできないということをよく分かっている」と話したことに対しては、文大統領は「北朝鮮の従来の主張と変わりがない。北朝鮮は対話したいという意向を見せている」と解釈した。だが、これは国家情報院が年末の北朝鮮党中央委全員会議の結果を基に制裁と核を交換するような北朝鮮の非核化交渉は不可能だと結論を出したのとかけ離れている。
また、文大統領は「南北協力のための南北間の対話を拒否するようなメッセージはまだ全くない」とした。金顧問が韓国に向かって「前のめり」「元も取れないバカのような境遇」など非難を浴びせたにも関わらずだ。北朝鮮が金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長の釜山(プサン)招待に「牛角の上に鶏卵を積むような工夫」と皮肉ったのもわずか2カ月前だ。