【中央時評】金融危機がまた来れば=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.01.07 08:24
金融界にいる友人が新年早々、ぞっとするような話をした。「国内に私募ファンドがいくつあるか知っているか。1万1000個以上もあるが、どのように運営されているのかは誰も知らない。私募ファンドの払い戻し中断で1兆5000億ウォン(約1380億円)が凍結されたライム資産運用事態は氷山の一角だ。信用が低い高リスク債券に無理に投資するケースも多いはずだ。監督もまともに行われていない。私募ファンド発の金融危機が来るかもしれない」。
その友人の話を完全に信じるわけではないが、「金融危機がまた来れば対応できるのだろうか」という心配が頭から離れなかった。私募ファンドではなくとも景気沈滞と政策の失敗で危機の引き金となる悪材料が多い。不動産バブルと家計の負債はいつ問題が発生してもおかしくない時限爆弾だ。北朝鮮の挑発のようなカントリーリスクもまた高まっている。中国発の危機も繰り返し浮上する。中国の企業の負債は10年間に5倍も増えた。新年に入って中東情勢も尋常でない。