【社説】北朝鮮挑発抑制と非核化が最優先の大統領訪中=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2019.12.22 10:45
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が23日に中国訪問の途に就く。韓日中首脳会議に参加するための訪中だが、この機会に用意された韓中、韓日首脳会談にさらに重点が傾くのは事実だ。中国の李克強首相が参加する韓日中首脳会議は主に経済・文化協力に集中するが、中国の習近平国家主席と日本の安倍晋三首相を相手にする首脳会談は北朝鮮の核問題など韓半島(朝鮮半島)情勢を含む諸般の懸案を協議する良い機会だ。
文大統領の訪中外交はいまいつになく韓半島の状況が厳しいいう情勢認識の上で行われなければならない。北朝鮮は交渉期限を年末までと釘を刺し、「クリスマスプレゼント」をうんぬんしながら挑発を予告している。交渉復帰を促しソウルを経て北京まで駆けつけた米国務省のビーガン北朝鮮政策特別代表の提案にも無回答で一貫した。もし北朝鮮が挑発を敢行し「新しい道」に進んでいけば2年間の対話努力と非核化交渉は破綻を迎えることになる。「軍事オプション」は生きているという米国の官僚らの発言は最近さらに頻繁になった。こうした時ほど国際社会が声をそろえて精巧でしっかりとした共助をしなければならない。その中でも抜かすことができないのが中国と日本など隣国との共助だ。