東京五輪、今度はマラソン開催都市移転で論争…日本陸上連盟は「後手対応」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.11.07 10:59
風が静まる日がない。開幕まで1年も残っていない2020東京オリンピック(五輪)が内外で何かと騒がしい。福島放射能問題やお台場野外プールの水質汚染問題、旭日旗搬入論争など未解決イシューが山積する中で、今度はマラソン・競歩開催都市移転をめぐり論争が大きくなっている。だが、日本陸上連盟は後手の対応にとどまり、ひんしゅくを買っている。
マラソンは五輪のフィナーレを飾る最も象徴的な競技だ。開催都市で42.195キロメートルのコースを走って主競技場に入る間、2本の足だけを頼りに人間の限界を越えようとする個人の挑戦を全世界が見守ることになる。五輪精神の根幹にも触れる種目であり、五輪が消えるその日まで決してなくならない唯一の種目にも挙げられている。五輪でマラソンという種目が持つ意味はそれだけ大きい。
だが、来年開かれる夏季五輪では開催都市「東京」ではない、北海道札幌でマラソンが開かれることになった。真夏に40度に迫るほどの猛暑になる東京の天候のためだ。国際オリンピック委員会(IOC)は先月16日、東京五輪マラソンと競歩の競技を札幌で実施する方案を公式化し、30日から東京で開かれたIOC調整委員会を通じてこれを確定した。これについて東京都側が激しく反対すると、今月1日に再びジョン・コーツIOC調整委員長と小池百合子東京都知事、森喜朗東京オリンピック組織委員長、橋本聖子五輪相が参加した「4者会談」まで開かれた。