【コラム】政府は否定するが、あちこちで経済危機の兆候=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.11.05 11:12
◆度が過ぎる労使紛糾と勤労時間短縮
国家信頼度も急激に悪化する可能性が高い。成長率が低下して税収が減る一方、高齢化で福祉需要は増え、財政赤字と国家負債の増加が予想されるからだ。実際、企画財政部の「2019-2023国家財政運用計画」によると、現在773兆ウォンの国家負債は2023年には1000兆ウォン以上に増え、国家債務比率も46%を超える。国家財政の健全性が悪化すれば、経済は南欧や南米のように危機に露出しやすい。中国に依存した貿易構造も問題だ。輸出は韓国経済を支える軸であるからだ。政治と安全保障の不確実性が高まり、内需が増えにくい構造が定着するのも問題だ。輸出は成長率を高めて経済を安定させる最も重要な要因だが、輸出で中国と香港が占める比率は35%にのぼる。米中貿易紛争で中国景気が減速する場合、輸出が急減し、経済は危機を迎えるかもしれない。