韓日外交400余年前の主役、四溟大師の文とその魂(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.10.16 09:54
「直ちに道を出て、進んでいってこそはじめて終わりの場所に達するだろう(直道行行到始休)」〔四溟(サミョン)大師が僧侶円耳に送った手紙の中)。
絹をあしらった黄金色の紙に力強く書き流した書体。壬辰倭乱(文禄・慶長の役)講和交渉を率いた四溟大師(1544~1610)が約400年前に京都の古刹・興聖寺に残した遺墨(文字や絵)だ。
興聖寺の倉庫の中に保管されていたが、最近、ドキュメンタリーの制作過程で実物が確認された「四溟大師遺墨」5点が約400年ぶりに本国に一時帰還した。15日、韓国の国立中央博物館常設展示室1階中世・近世館朝鮮I室で始まった今回の展示は、博物館側とBTN仏教テレビが共同企画して実現した。この日の開幕式でペ基同(ペ・ギドン)館長は「日本(早稲田大)で修学したク・ボンイルBTN仏教テレビ社長の弛まぬ努力のおかげ」と今回の展示への献身を称えた。国立中央博物館のユ・セロム研究士は「詩文と書体の双方に長けていた四溟大師を称えることができる機会であり、韓日交流の長い歴史を象徴する証拠物」と紹介した。