最強性能の予感…韓国型戦闘機事業が本軌道に(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.09.27 13:46
実際、開発過程は困難が続いた。戦闘機を独自で開発した経験がない韓国としては厳しい兆戦だった。特に米政府が技術提供を拒否したAESAレーダーと赤外線追跡装備(IRST)、電子光学標的追跡装備(EOTGP)、統合電子電装費の国内開発は最大のカギだった。このうち戦闘機の目に該当するAESAレーダー技術は先進国が流出を厳禁している。AESAレーダー以外の3件はすでに開発したことがあり、困難は比較的少なかった。
国産AESAレーダーは5ミリの大きさのモジュール1088個を円形板に打ち込んだものだ。各モジュールがレーダー波を出してそれぞれ標的を探知する。目が1088個あるということだ。米国のF35のAESAレーダーは約1200個のモジュールで構成されている。このレーダーはF15Kの機械式回転レーダーとは違って電子的にレーダービームを照射する。それで数十個の標的を同時に速かに探知・追跡できる。探知距離は110キロ以上という。空中のほか地上と海上の移動標的まで追跡し、KFXに搭載されたミサイルで打撃するのを助ける。
国防科学研究所(ADD)で会ったシン・ヒョンイク航空機レーダー体系開発団長は「ADDは技術は保有しているが、企業(ハンファシステム)が製造したことがなく心配だった」とし「世界で11番目にAESAを開発することになった」と話した。国産AESAレーダーを試験評価したイスラエルのエルタ社はイスラエルよりも優秀だと評価した。モジュールの素材も先端だ。