韓国ディスプレー最後の砦、有機EL…サムスン・LGに残された時間は3年(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.09.18 11:26
中国発の激しい砂嵐が韓国のディスプレー業界を襲っている。まず液晶パネル分野で中国の低価格攻勢に押されたサムスンとLGディスプレーで事業縮小と人員削減作業が進んでいる。液晶パネルより高い技術力が必要な有機EL市場はまだ逃していないが、3年耐えるのも難しいだろうという警告が相次ぐ。世界のディスプレー市場で2000年代中盤に日本を破り守ってきた韓国の独走が深刻な脅威にさらされているのだ。
(1)中国、政府支援受け20%安い液晶パネルで市場奪う
中国企業10社ほどが液晶パネル生産ライン新設に乗り出したのは数年前だ。そのうち昨年から量産体制に入り低価格攻勢を本格化した。産業リサーチセンターのキム・セウォン研究員は、「液晶パネル市場は昨年から中国企業が生産量を増やして供給過剰になりチキンゲームに火がついた」と話す。キム研究員は「韓国企業は低価格競争で押されて赤字に転落し、ついに液晶パネルを断念し有機ELで事業再編に乗り出すもの」と説明した。