【コラム】東京・銀座の寿司の味が違うように技術も時間の蓄積が必要だ(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.09.03 08:36
いくら優れた半導体産業インフラを持っていても日本は半導体産業で力を出せなくなっているという話だ。この隙間にもぐり込んでエルピーダを買収した米マイクロンはサムスン追撃に乗り出している。マイクロンは2017年に日本の広島工場に20億ドルを投じて世界最大のDRAM単一生産ラインを構築し市場シェア拡大に拍車をかけている。結局示唆点は何か。それぞれ得意な分野が違うという話だ。日本は世界最高の素材・部品・装備産業生態系を構築しているが、最終材の生産競争力は韓国が先を行く。
これに対し韓国はスピード経営の強みを持っている。韓国が1983年に半導体に参入しチキンゲームで覇権を占めたのも果敢な投資が勝負をわけた。サムスン電子が主導したこの戦略は200年間経済学教科書に公認された「国際分業」と「比較優位」の結果だった。工場でレンガを作る時に1人が材料調達から配送まで担当すれば効率が落ちる。そこでアダム・スミスが主唱した分業は市場経済の基本原理になり、デビッド・リカードが強調した通り、国と国の間でも比較優位により貿易が行われている。