【コラム】安倍首相のはずれた3本の矢
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2019.08.11 09:16
日本の経済産業省は7日、韓国をホワイト国から除外する内容の輸出規制施行細則を公開した。日本からの輸入手続きが厳しくなったが、懸念とは違い「個別許可」品目を別に指定することはなかった。高純度フッ化水素のように対日依存度が高い次世代成長動力関連品目に狙いを定め「ピンセット打撃」をする3次報復カードは切らなかったのだ。日本企業の被害と国際社会の批判を意識して息を整えたのか、「先の見えない施行細則」でむしろ混乱をあおろうとする意図的戦術なのかは計り難い。
ただ一瀉千里につながる荒々しく激しい攻勢はしばらく止まったようにみられる。極端紫外線(EUV)フォトレジストの対韓輸出も認めた。日本がむしろ逆風を浴びる姿も見られている。長期戦に流れれば日本の被害も少なくないだろうという分析も力を増している。少しずつ状況が変わる兆しが見える理由は何か。攻撃的通貨政策と財政支出拡大、広範囲な規制改革という「3本の矢」で日本経済復興を試みた安倍首相が韓日経済戦争ではまた別の「3本の矢」を間違って撃ったのではないかと思う。