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深夜に韓露首脳会談、遅刻のプーチン大統領は謝罪せず

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.06.29 09:28
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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長がロシアのプーチン大統領を通じて「北朝鮮に対する安全保障が核心であり、非核化に対する相応の措置が必要だ」という立場を韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領に伝えた。

青瓦台(チョンワデ、大統領府)のハン・ジョンウ副報道官は29日夜中に(G20サミット開催中の)大阪で行われた韓露首脳会談で、プーチン大統領がこのような金委員長の言葉を伝えたと明らかにした。プーチン大統領は4月にロシアを訪問した金委員長と首脳会談をした。

 
この日伝えられた金委員長の発言は、27日に中国の習近平国家主席が韓中国首脳会談で文大統領に直接伝えた立場と似ている。習主席は文大統領に対し、中朝首脳会談で金委員長が「新しい戦略的路線に基づく経済発展と民生改善のための努力をしていて、外部の環境が改善することを希望する」と述べたことを伝えた。

中国とロシアの首脳を通じて伝えられた金委員長の発言は、ハノイ米朝首脳会談の決裂以降に展開する今後の非核化交渉の核心事案になるとみられる。米国が要求する非核化に対して北朝鮮が相応の措置として体制の保証を要求する可能性が高いということだ。

青瓦台関係者は「韓露首脳は参謀が同席した拡大会談で金委員長のメッセージを共有した後、続く首脳間の単独会談でさらに深みのある議論をしたと聞いている」とし「ほかの内容もあったが、詳細に話せないことを理解してほしい」と伝えた。

文大統領はこの日の会談で「ロシアの建設的な役割は韓半島(朝鮮半島)平和プロセスの進展に大きく役立っていて、今後、ロシアと緊密な疎通と協力を続けていきたい」として謝意を表した。続いて「トランプ米大統領と金委員長の親書交換で対話のモメンタムがまた高まった」とし「このようなモメンタムを生かせるようにロシアや中国と共に協力できることを期待する」と述べた。また文大統領は「非核化の進展と対北制裁の解除など条件が整い、南北露協力が本格的に推進されることを希望する」とし「鉄道・ガス・電力分野で両国間の共同研究が順調に進行している」と話した。

一方、この日の首脳会談は当初、28日午後10時45分に予定されていたが、29日午前0時36分に始まった。「遅刻常習犯」のプーチン大統領が今回も2時間近く遅れて会談場に現れたからだ。これに対し「外交欠礼」という声が出ると、青瓦台は会談が遅れた背景について積極的に説明した。青瓦台関係者は「午後9時30分に終わる予定だった文化公演と夕食会が1時間ほど長引き、10時15分に予定されていた露仏会談が(40分遅い)10時55分に始まった」とし「国際会議は日程通りに進行しないケースがほとんどで、2国間の礼儀を守れなかった欠礼問題ではない」と述べた。

プーチン大統領は遅刻に対する謝罪など、いかなる関連発言もしなかった。会談の日程は連鎖的に遅れた。韓露首脳会談も予定されていた40分より長い53分間続いた。8分間の首脳間単独会談も追加された。結局、会談は29日午前1時29分に終了した。会談を終えた文大統領は「史上初の深夜首脳会談でしょうか」と言いながら笑ったという。

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