習氏が平壌訪問した日…米国、対話・制裁カードを同時に提示
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.06.21 09:22
中国の習近平国家主席が北朝鮮を訪問した20日、米国は対話と圧迫カードを同時に提示した。米国務省のスティーブン・ビーガン北朝鮮特別代表は19日(現地時間)、ワシントンのアトランティック・カウンシルと東アジア財団が主催する戦略対話の基調演説で「両国(米朝)は公開・非公開を問わず、直接または第三者を通じて多くの疎通をしている。(米国は)金正恩(キム・ジョンウン)委員長の重大政策発表と公式声明を慎重に検討し、実務交渉再開時に進展を容易なものにする建設的な構想に注目している」と話した。あわせて「両国は柔軟なアプローチが必要だという点を認識している」と強調した。米国の算法変化を求めた4月の金委員長の最高人民会議施政演説と外務省談話などから対話再開の余地を見出し、互いに一歩ずつ退く柔軟なアプローチの必要性を見つけたということだ。韓国の文正仁(ムン・ジョンイン)大統領外交安保特別補佐官は「制裁維持の立場には変化はないが、他の分野では米国が積極的に交渉カードを出すということ」と解釈した。
ビーガン代表は「意味があり検証可能な非核化措置は、(北朝鮮の)安全保障と全般的な(米朝)関係改善に対する幅広い議論の中で行われてこそ可能だ」とも述べた。ビーガン氏の演説から3時間後、財務省は独自制裁カードを再び取り出した。3月21日、財務省が金正恩国務委員長の専用車ベンツ輸入業者を含めた中国海運会社2社を追加制裁したが、トランプ大統領が翌日撤回命令を下して「無かったこと」にしてから3カ月目のことだ。