「30年後の韓半島、水量・水質ともに悪化した水不足国に」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.06.04 11:20
「雨が降らないのではないが、水が不足しています。ソウルはそれでも状況は良いが最近大邱(テグ)と太白(テベク)などでは給水車を待つ市民が列を作っています。飲み水が不足しているのに、栽培する水はどうしますか。田植えをしなければならない水田は亀の甲羅のように割れています。八堂(パルタン)ダムや昭陽江(ソヤンガン)ダムの水位はダムに近い一部を除いては底をついています。昨年の晩夏には梅雨と台風で水田が水に浸り、ソウルの漢江(ハンガン)市民公園が泥水だらけになったが、気まぐれな天候が本当に恨めしいです。雨が1度降れば豪雨のようにあふれるが、雨が降らない日は年を追うごとに増えています」。
国会未来研究院と中央日報の共同企画「2050年から来た警告」の食糧・水資源部門予測のうち30年後に起きる可能性が最も大きいシナリオだ。事実「水不足国家大韓民国」はいまも現在進行形だ。現在と2050年の異なる点は、日照りと豪雨が繰り返される現在の現象は時間が経つほどさらに激しくなるということだ。総降水量は今後も増え続けるとみられるが、降水量の季節的偏差、蒸発量増加などにより実際に利用できる淡水量は多少減ると予想される。特に地域間格差が深刻化し、淡水量不足に陥る地方はさらに多くなると予測される。