迎撃難しい新型ミサイル…正恩氏、数種類を“同時発射”挑発
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.05.06 08:10
北朝鮮が今月4日、江原道元山(カンウォンド・ウォンサン)近隣の虎島(ホド)半島から新型地対地弾道ミサイルと推定される戦術武器と少なくとも2種類以上の放射砲(多連装ロケット)を動員して発射訓練をしたことが分かった。労働新聞や朝鮮中央通信など北朝鮮メディアは、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が4日に発射現場を現地で指導したというニュースとあわせて10余枚の写真を5日、公開した。韓国国防部当局者は「韓米情報当局が、昨日(4日)発射された短距離発射体に関連して細部の弾種と仕様を精密分析中」としながら「現在まで分析した結果、新型戦術誘導武器を含めて240ミリ、300ミリ放射砲を多数発射したと把握している」と明らかにした。北朝鮮はこれに先立ち、4日午前9時6分から27分までの間に虎島半島から北西側の海上に向けてこれら武器を同時多発的に発射した。
北朝鮮メディアは移動式発射台(TEL)からロシアのイスカンデルミサイルを改良した新型ミサイルと推定される武器を発射する場面と、300ミリ、240ミリ放射砲から砲弾が発射される場面が写された写真を報道した。ミドルベリー国際学研究所東アジア非拡散プログラムのジェフリー・ルイス教授はツイッターを通じて「北朝鮮がこの日発射したのは単純な発射体ではない新短距離弾道ミサイル(SRBM)」としながら「昨年2月の閲兵式時に公開された機種」と明らかにした。北朝鮮は昨年2月の建軍節閲兵式時に2発のミサイルを搭載したトラックを公開したが、このミサイルが4日に発射された新型武器と同一だというのが専門家たちの分析だ。北朝鮮が公開した写真で見ると、4日に2発を撃ったと推定される。また、写真から300ミリ放射砲1~2発と240ミリ放射砲のトラック4台から4発以上を発射し、少なくとも合計10余発を撃ったとみられる。