【韓半島平和ウォッチ】非核化実現に向けて北朝鮮に安全保障案の提示を=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.05.03 16:21
ベトナム・ハノイでの米朝首脳会談が成果なく終わると、米朝対話に急ブレーキがかかり、その余波で南北関係も停滞した。2018年の南北首脳会談と米朝首脳会談の興奮は数日前のことのようだが、今はもどかしい韓半島(朝鮮半島)の現実に戻った感じだ。ハノイ会談での非核化合意不発で両首脳は体裁が悪くなったが、お互い次回の首脳会談を話しているのはまだ幸いだ。しかし今後の米朝核交渉と非核化の行方は先が見えない霧に包まれた。
非核化と平和定着が切実に求められる韓国としては、こうした状況を眺めてばかりはいられない。北朝鮮が核実験とミサイル試験発射を中断したが、核兵器・核物質・ミサイル生産まで中断したという証拠はなく、核武力は増強されていると見るしかないからだ。また、核交渉の遅滞で北朝鮮の核保有が長期化すれば、韓国の対北朝鮮戦略的地位が大きく悪化する。結局、北核を頭上にのせて暮らすか、米国の保護に全面的に依存するか、自主的に核で武装するかという、悪いオプションだけを持つことになる。