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<新天皇時代の韓日関係>「韓日1+1=3になるには両首脳が早期会談を」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.04.29 07:07
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福田康夫元首相は「令和時代に日本が目指すべき価値は平和国家であり、日本は絶対に戦争をしない国であることを(周辺国から)認められなければいけない」と述べた。福田元首相は中央日報のインタビューで「日韓がリードすれば中国と米国も動く」とし、このように明らかにした。福田元首相は「政治家は未来を考えれば争っている余裕がない。悪化した関係を解決するためには一日も早く首脳会談を行うべき」と力説した。

韓日関係は旧日本軍慰安婦被害者問題、強制徴用賠償判決、両国哨戒機・レーダー問題などをめぐって日本が反発し、過去最悪になっている。こうした中、日本は5月1日に新しい天皇が即位し、令和時代を迎える。福田元首相に対するインタビューは令和時代を控えて韓日関係の解決法を模索するために準備された。福田元首相は「近づく『アジアの時代』には日韓が力を合わせて中国を動かす知恵が必要」とし、韓日間の協力を強調した。インタビューは25日、東京赤坂の個人事務室で行われた。以下は一問一答。

 
--令和時代に日本が目指す価値は。

「平和国家だ。令和の和を世界へ広げなければいけない。憲法を変えるからといって平和の価値を失ってはならない。日本は絶対に戦争をしない国であることを周辺国から認められ、近隣諸国と良い関係を維持する必要がある。平和のために必要なら躊躇せずに動き出すべきだ。これからはアジアの時代だ。経済規模でアジアの比率は現在30-40%だが、2030年ごろには50%以上になる。小さな問題で争う余裕はない。協力して、もっと大きなことができる未来を考えるのがよい」

--韓日関係は非常に不安定だが。

「日韓中が協力する関係を築くことが非常に重要となる。日韓が力を合わせて中国を動かす知恵が求められる。日韓がリードすれば中国や米国も動く。日韓がアジアを動かし、世界の方向性を決める時代になる。両国の関係が非常に重要な理由だ。両国が力を合わせれば1+1=3となる効果を出せるが、今は1+1=1.5しか作り出せていない」

福田元首相はインタビュー中、英スタンダードチャータード銀行が2030年の国内総生産(GDP)予測値を基準に作成した資料を見せた。「(資料を見ると)上位10位のうち6カ国がアジア圏だ。協力の必要性はもっと大きくなっている」

福田元首相はこの資料を常に財布の中に入れていると語った。

--韓日の国民感情は改善するのだろうか。

「両国の政治が作った側面が大きい。政治家の言葉と行動が両国国民の考えと一致するのか考えてみる必要がある。毎年1000万人以上の国民が両国を行き来している。政治家は過去・現在ではなく将来を考えなければいけない」

--韓日首脳会談が不透明だが。

「韓国政府がカギを握っている。国家間の関係も結局は人の間の付き合いだ。両首脳が『日韓関係はどうなってもかまわない』と考えてはならず、一日でも早く会うのがよい。日中関係も数年前までは良くなかったが、今は習近平主席の訪日が現実化する段階に改善した。首脳間の意志さえあれば関係は必ず進展する。国際社会が見守っている」

--30日に退位する天皇に対する日本社会の評価は。

「天皇は国民と皇室の距離を狭めようと努力され、国民が何を考えているかを念頭に置いて31年を過ごされた。また、国民が忘れがちな平和の大切さを行動で示そうと努力してこられた。象徴としての天皇はこうであるべきということを追求してこられた天皇であった。その点が以前の天皇と異なると思う」

--韓国訪問の機会があったと聞いた。

「天皇の韓国訪問を意識し始めればむしろ難しくなる。近い国なので自然な雰囲気の中で韓国を訪問できればよい。訪韓が外交問題として議論されれば政治的な問題になってしまう」

福田康夫元首相=2007年9月から1年間、首相を務めた。在任期間中の韓日関係は最も良かったという評価もある。2002年の小泉純一郎首相の日朝首脳会談当時、官房長官として北朝鮮を訪問した。退任後に中央日報などが発足させた「韓日中30人会議」の日本側団長を務め、アジア協力事業に注力してきた。父は日中国交正常化の主役、福田赳夫元首相。

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