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【時視各角】リデノミネーション都市伝説=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.04.25 18:21
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奇怪なことだ。突飛なリデノミネーション(貨幣単位変更)都市伝説だ。退職した先輩Aから数年ぶりに電話が来た。A先輩は出し抜けに「本当に貨幣改革をやるのか。ドルを買うべきか」と質問してきた。「不動産の価値が暴騰したらどうしよう」と心配していた。翌日会った知人Bは「50万ドル(約5590万円)をシティ銀行に入れておいた」と言った。一緒にいた知人Cは「金(きん)を買っておいたほうがいい」と助言した。「北朝鮮と貨幣統一、総選挙・大統領選挙資金準備用の貨幣改革が迫っている」という都市伝説も伝えた。

知人A・B・Cはこのような都市伝説をユーチューブで見たという。ユーチューブを検索してみた。様々な貨幣改革都市伝説が横行していた。大筋はこうだ。「政府が北朝鮮との貨幣統一から行おうとしている。貨幣改革を行えば不動産の価値が上がる。だからあらかじめ不動産を買っておけ。買うお金がなければタンスの中のお金を全部出してドルや金(きん)に変えろ」。更にひどい陰謀説もある。大統領緊急命令→貨幣改革→株価急落→(あらかじめ買っておいた)空売りで差益実現→数十兆ウォンの政治資金準備というシナリオだ。約300兆ウォン(約28兆円)の地下資金の陽性化(合法化)のためという主張もある。結論から言えば、いずれも戯言だ。

 
ひとつひとつ判断してみた。5億ウォンの家が50万ウォンになれば安いと感じて需要が増え価格が上がるという不動産暴騰説は取り越し苦労にすぎない。自分の所得も1000分の1に減る。それが計算できないような愚かな国民ではない。大統領がある日突然強行することもできない。1953年と1962年には大統領が緊急命令で貨幣改革を断行した。地下資金を没収し、預金の引き出しを制限した。緊急通貨措置法により可能だった。今はそうはできない。貨幣単位を変更するには韓国銀行法を改正しなければならない。2012年に関連条項がすべて韓銀法に統合された。韓銀法47条の2は「大韓民国の貨幣単位はウォンと定める」と規定している。(有り得ないことだが)厳重保安を維持し、たとえ大統領が緊急命令で貨幣改革を断行したとしても結局国会を通過しなければならないという話だ。国民の財産を没収・制限する貨幣改革であれば国会を通過するはずがない。

地下資金300兆ウォンの陽性化も話にならない。3月末現在に市中に出回る5万ウォン札は全97兆ウォンだ。そのうち違法資金は10%にもならないというのが韓銀の見解だ。地下資金を引き出すと言ってタンス貯金の両替限度・期間を制限するのも不可能だ。その上、リデノミネーションとは本当の貨幣改革でもない。1000ウォンを1ウォンに単位だけ変えることだ。大雑把に言えば左側通行→右側通行や旧住所→新道路名住所導入と変わらない。そもそも韓銀は貨幣改革という言葉を使わない。貨幣単位変更という。

実は貨幣単位変更は盛りが過ぎた主題だ。2002年7月に朴昇(パク・スン)韓国銀行総裁(当時)が秘密チームを設けて推進し未完に終わってからすでに17年が流れた。今は韓銀国政監査の常連メニューだという。李柱烈(イ・ジュヨル)韓銀総裁が先月25日に「貨幣単位変更を議論すべき時だ。社会的共感が必要だ」と言ったのも、単なる原則的な返答だったのだろう。当時多くの新聞は李総裁の発言をはなから扱いもしなかった。ニュースではないと見なしたのだ。4年前の国政監査の時も李総裁は同じように話した。その時もしばらく騒動があったが韓銀が「絶対にない」と釈明資料を出し、当時の崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)経済副相が「同政権中に計画はない」と言って収まった。それから毎年こうしたことが繰り返された。ところが、なぜことしばかり特に大きな論争になったのだろうか。

都市伝説は暗く陰湿な場所で育つ。’不通’を栄養分として’ネロナムブル(私がすればロマンス、他人がすれば不倫)’で花を咲かせる。親北朝鮮にオールイン、根拠のない脱原発、起承転’最低賃金引き上げ’のような不通のリーダーシップが貨幣改革都市伝説の土壌になったのではないか。これが育てば朴槿恵(パク・クネ)の7時間→「ヒロポン注射」、李明博(イ・ミョンバク)の牛肉再協議→「脳がスカスカ穴がボコッ(訳注:狂牛病騒動に関する造語、映画『葱トントン卵ぱかっ』にひっかけている)」のような大型怪物になるのではないか。都市伝説こそ民心を伝える広告だ。貨幣改革都市伝説も同じだ。十分に読んで処方しなければ権力と政権を飲み込むブラックホールになりかねない。処方せんは知っての通りだ。日光と清潔、和合と疎通だ。

李正宰(イ・ジョンジェ)/中央日報コラムニスト

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