【時論】あいさつの失敗より不十分な歴訪コンテンツが問題=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.03.27 09:31
マレーシアを訪問した文在寅(ムン・ジェイン)大統領が現地でインドネシア語であいさつし、外交非礼論争を巻き起こした。礼儀作法の粗相は痛恨の失策だ。ただし、マレーシア現地では深刻にとらえていない雰囲気だ。歴史的にマレーシアとインドネシア文化の根幹が同じで最近両国間で人的交流が活発な上、ASEAN(東南アジア諸国連合)の共同体意識が強まっているためだ。特に夫人の父・長女の夫をはじめとして家族にインドネシア出身者が何人もいるマハティール・マレーシア首相が現地文化を尊重しようと努力する外国の指導者の失敗を理解し受け流したようだ。
むしろカンボジアのアンコール・ワット遺跡で「このように大きな文明が没落した理由」を質問した大統領の会話の素材が不適切だった。歴史学者が夢だった大統領にとっては興味深いテーマだったかもしれないが現地の人たちは危険な発言と感じかねない。