亡命までの道のり「送還拒絶、スプーン飲み込み自殺も図る」
14日に駐中スペイン大使館に駆け込んだ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)脱出者25人が、18日にソウル入りした道のりは、外交的には比較的順調だったが、彼らにとっては長い5日間だった。
25人は、北朝鮮元労働党員のチェ・ビョンソップ(52)さん一家をはじめ6家族22人と個人3人。一行はスペイン大使館に駆け込む直前に配布した共同声明書で、名前、年齢、声明、職業、故郷を書いた事項を配布したが、北朝鮮に残してきた家族や知人の安全を考え、ほとんどが仮名を使った。政府関係者は「彼らの立場を考慮し、今後も実名は公開しない方針」と話している。